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中西輝政が語る 25年後の米中と日本がとるべき長期戦略
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中西輝政が語る 25年後の米中と日本がとるべき長期戦略
中西輝政(なかにし・てるまさ) 京都大学名誉教授。京都大学法学部卒。専門は国際政治学、国際関係史。... 中西輝政(なかにし・てるまさ) 京都大学名誉教授。京都大学法学部卒。専門は国際政治学、国際関係史。著書に『賢国への道 もう愚かではいられない』(致知出版社)など。(撮影・阿部卓功) 欧米では、国際関係、国際政治の分野において、「長期戦略予測」が非常に重視される。20~25年先は最もよく使われるタイムスパンだ。まず長期の予測を立て、毎年その予測を再検証し状況に応じた修正を加え磨き上げる。10年、15年先のより正確な予測を導き出し、深い洞察を加え、戦略化して政策運営に活かす。 日本は、こうした予測を元来怠ってきた。その結果が、昭和の大戦の挫折、バブル崩壊後の「失われた20年」である。私は、英米を中心に若い頃からこうした長期戦略予測を専門としてきた研究者として、25年後の世界と日本について考えてみたい。 2010年代に入ってから、米国は覇権国としての地位を放棄しつつある、という声が聞かれる。 し