いよいよ中国頼みとなる世界の経済成長 JBpress(日本ビジネスプレス)

世界の主要20カ国・地域（G20）は、中国の政策当局に大きく賭けているようだ。先月カナダのトロントで開催されたG20首脳会議では、米国を除く先進国という先進国が財政赤字の削減を表明した。 「これらの経済国が軒並み財政赤字を削減することにしたら、一体何が世界経済の成長を牽引するのか？」。国際通貨基金（IMF）の元チーフエコノミスト、サイモン・ジョンソン氏はこう問いかける。「トロントで出された答えは明白だった。中国である」 その結果、15日発表予定の中国の第2四半期のGDP（国内総生産）統計には、いつになく高い関心が集まることになった。 世界の関心を集める第2四半期のGDP統計 中国経済は、銀行融資の大幅な伸びに煽られた昨年下半期から今年第1四半期にかけての猛烈な急成長からはスピードを落とす必要がある。だが、第2四半期の統計値は、中国が適度な景気冷却を成し遂げられるのか、あるいは刺激策が打ち切