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缶の可換環館おかわり 魅音SS「変わらぬ想い」 #15/15
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缶の可換環館おかわり 魅音SS「変わらぬ想い」 #15/15
1989年6月18日 午前9時 魅音 朝飯までご馳走になったんだ。 これで文句があるヤツなんている... 1989年6月18日 午前9時 魅音 朝飯までご馳走になったんだ。 これで文句があるヤツなんているもんか」 そう言いながら靴紐を結びなおす圭ちゃんの背中を、ただじっと見詰め続けていた。 「それじゃな、魅音」 うん、また、と小さく呟くと、圭ちゃんはそれを確認してから、扉を開けて強い日差しの下へ歩み出た。 カラカラ、と扉がゆっくりと閉められる。 それに伴い、圭ちゃんの姿も少しずつ枠切られる様に小さくなっていく。 そして、完全に扉が閉められる直前。 「待って!」 思わず叫んでいた。 激しく脈打つ焦燥に後押しされるかのように、何の考えもなしに出してしまった、必死の叫び。 当然驚いた圭ちゃんは扉を開け直して、私の姿を再認識する。 「なんだ、どうしたんだ?」 きょとんとしながら、私の返事を待つ圭ちゃん。 だけど当の私は、圭ちゃんを呼び止めてから何をしようなんて、考えてもいなかった。 いや、本当は、した