金融そして時々山: 格付会社が欧州首脳会議に否定的見解

昨日（12月12日）格付機関のムーディーズとフィッチは「先週の欧州首脳会議の合意事項では、顕著な景気後退と銀行システムのトラブルという喫緊の危険を解決していない」として否定的見解を示した。ムーディーズは来年第一四半期中にＥＵ２７カ国全部の格付を見直す方針と発表した。 ニューヨーク・タイムズは先週の欧州首脳会議で「財政同盟」へ向けて前進した点は評価するものの、電光石火の動きを示す金融界に対して、欧州首脳の動きは余りに遅くて、投資家の要求を満たすことができないと指摘する。欧州首脳陣は財政面の中央集権化を図る意思を持っているが、格付機関・銀行・ビジネスは幾つかの国がデフォルトを起こすか、ユーロ圏を去る可能性に対する懸念を高めている。 同紙は「市場と格付機関が欧州会議に対して穏やかな失望を示す中で、スポットライトは欧州中銀に戻ってきた。欧州中銀のみがユーロの健全性と品位を維持することができる唯一の