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永原康史「日本語のデザイン」 (kumiko 日記)
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永原康史「日本語のデザイン」 (kumiko 日記)
ちょっと見ただけでは簡素な表紙の本である。中身を読んでみろと相方が言ったので、いま読む本がいっぱ... ちょっと見ただけでは簡素な表紙の本である。中身を読んでみろと相方が言ったので、いま読む本がいっぱいあるねんとモンクを言いながら受け取った。 ところが、開いてみるとおもしろい。〈はじめに〉の次に折り畳んである全部で10ページになる図版がすごい。[日本語のかたち鳥瞰]というタイトルで、日本語の表現が歴史を追って記されている。紀元前200年頃、大陸から漢字がやってきた。それからずっと漢字の時代が続く。倭語を漢字で書いていったわけだが、「古事記」の筆者太安万侶によって書くためのルールも決まる。そして万葉集も万葉がな(漢字で書かれた倭語)なのだ。その次に〈かな〉。美しい筆で書かれたかな文字、そして江戸時代の印刷物、戦争中の新聞記事、最後にパソコンの文字となって終わっている。 楽しくて何べんでも広げて眺めていた。〈かな〉を発明し発展させたのは女性たちだった。漢字を崩してかなになってしまった、その筆