今週の本棚：池澤夏樹・評 『日本語が亡びるとき…』＝水村美苗・著 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

◇『日本語が亡びるとき－－英語の世紀の中で』 （筑摩書房・１８９０円） ◇世界の言語状況、明快に解き明かす 一見して挑発的なタイトルだが、それを裏付けるだけの論旨を盛った、奥行きのある、説得力に富んだ本である。筋の通った展開が知的興奮を誘う。 巻頭は、アメリカ合衆国アイオワ州に各国の作家が集まって開かれた創作プログラムの体験談。これが今の世界の言語状況の見取り図になっている。何語で書くかを選ばなければならない作家が多いのだ。 日本文学の場合、作家たちには日本語で書くことを選ぶという意識はない。日本には豊かな近代文学の伝統があり、充分な数の読者がおり、大きなマーケットがある。それが幸運な偶然によって成立したことを、水村は本書の四章「日本語という〈国語〉の誕生」と五章「日本近代文学の奇跡」で立証する。 まず、日本は中国という大きな文明の近くにあって、しかも近すぎなかった。漢字を用いながら仮名を

[kmiura]

　万歳問答になってないかこれ。らしくない…　というかこの人はウェブをあちこち読んでいる方だから、ホントに万歳なのかもしらん。

[mappuri]

book

[fm315]

池澤夏樹さんがこの本を書評してくれている、というのがうれしい。

[Ez-style]

蛇足以外の何物でもない7章の内容について触れないのが評者のやさしさか。

[T_Tachibana]

最近話題になっていた本の、作家による書評。文面の裏側から当事者ゆえの危機感がにじみ出ていると感じるのは私だけか？

[F-SQUARE]

いい書評だと思った

[takanorikido]

最初にとんでもないのを見ておくと普通のものでもよく見えるメソッド。

[suzu_hiro_8823]

ほかのブコメにもありますが、そんなに上から目線が高くないというのがまぁ書評としては好感が持てる。でももうちょい目線を下げてほしかったな、そんなに読書を趣味とする人が偉いんかと（話が変わってる

[nessko]

城内実は国語教育について水村と似たようなこと言ってるんだよね　http://www.m-kiuchi.com/policy/　水村の正論も『正論』になるかもしれない危うさがあるのではなかろうか

[daichan330]

娘（池澤春菜さん）の職業を知ってるか知らないかで書評に対する意見が全然違う件

[tenagamon]

これはなかなかいい書評じゃないだろうか。

[kanimaster]

要約と紹介。