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今週の本棚:田中優子・評 『塔里木秘教考』=中野美代子・著 - 毎日jp(毎日新聞)
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今週の本棚:田中優子・評 『塔里木秘教考』=中野美代子・著 - 毎日jp(毎日新聞)
◇『塔里木(タリム)秘教考』 (飛鳥新社・2625円) ◇今を生きるウイグルと「核」の物語 物語は、中... ◇『塔里木(タリム)秘教考』 (飛鳥新社・2625円) ◇今を生きるウイグルと「核」の物語 物語は、中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区にあるウルムチの博物館から始まる。九世紀のソグド語の写本に、一人のウイグル族の研究員が「アトム・ボンビシ」(atomic Bomb、原子爆弾)という言葉を見つけるのだ。写本には「井戸から火が出た」という言葉も書いてある。詳細を知るために、彼はかつてソグド語を教えてくれた北京大学の教授と接触しようとするが、彼も教授も誘拐され、幽閉される。 これだけでもミステリーとしてスケールが大きく、引き込まれる。しかしこの小説は謎解きが狙いではない。むしろ題名となっている塔里木盆地とウイグル族の物語と言ってもよいだろう。 塔里木盆地は北の天山山脈、南の崑崙(クンルン)山脈が作る約五三万平方キロメートルの盆地である。中央にはタクラマカン砂漠が広がっている。砂漠にはオアシス