ひと：佐藤秀臣さん 地震保険で活躍するアプリを開発 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

全壊、半壊、一部損壊……。東日本大震災で被害を受けた家屋の状況をたちどころに査定できる、スマートフォン向けのアプリケーションを開発した。ユニークなアプリは大手損保会社に採用され、被災者への迅速な保険金支払いに大きく貢献している。 損保の査定は複雑だ。家屋の基礎、柱の数や壁の形状など、損害状況を細かく把握する。従来は専門の調査員が現場に行って調べ、事務所に戻って報告書を作っていたが、このアプリは約１００項目について回答や写真を入力すると、現場ですぐ保険金を算定できる。平時は他の業務を行う社員も簡単に客観的な報告ができるところがミソだ。 「被災者にとって、保険金は重要。アプリの導入で予定より早く査定が完了し、保険金の支払いも早まったと聞いた。被災地に貢献できたと思うと、うれしい」 福島市出身。震災で変わり果てた故郷の姿に心を痛めた。スーパーでの商品の陳列状況などを管理・報告するアプリを開発して