広島原爆の日：「不明」同級生と再会 第二高女の本改訂で - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

犠牲者の追悼を終えて語り合う関さん（左）と山根さん＝広島市中区で２０１０年８月６日午前８時２５分、加藤小夜撮影 生きていてよかった－－。６５年前のきょう、原爆で、学徒動員作業中の県立広島第二高等女学校２年西組の大多数が犠牲になった。その現場、広島市中区国泰寺町１の慰霊碑前で６日行われた慰霊祭に同級生の悲劇を本にした関千枝子さん（７８）＝東京都＝と、本の中で「消息不明」とされていた山根秀子さん（７８）＝広島市中区＝の姿があった。【加藤小夜】 あの日、２年西組は朝から建物疎開の作業をしていた。午前８時１５分、閃光（せんこう）と爆風が作業中の３９人に襲いかかり、うち３８人が２週間以内に死亡。関さんも山根さんも作業を休んでいて助かった７人のうちの一人だった。 毎日新聞記者を経験した関さんは８５年、悲劇を「広島第二県女二年西組」（筑摩書房）にまとめた。生存者や遺族を捜し出し、同級生一人一人にまつわる