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万葉集と古代の巻物 国宝・三十帖冊子の修復
(写真=2009年6月2日付日本経済新聞の記事、および『花洛・仁和寺』(総本山 仁和寺発行)から) 巻子... (写真=2009年6月2日付日本経済新聞の記事、および『花洛・仁和寺』(総本山 仁和寺発行)から) 巻子本から冊子本への変革の歴史の解明を期待 2009年6月2日(火)付の日本経済新聞などで、京都・仁和寺所蔵「三十帖冊子(さんじゅうじょうさっし)」(国宝)が、京都府教育委員会によって修復されることが決まったと報じられました。 私にとって、以前から「三十帖冊子」は大変気になる存在でした。「三十帖冊子」は、実は中国文化圏で、書写・製作年代がわかる、最古の冊子本です。 「三十帖冊子」は、その内容と周辺資料から、空海が唐に留学した、延暦23年〔中国では貞元20年〕(804)から大同元年〔元和元年〕(806)の間に書写・製作されたものであることが、確実と見られています。若き空海が自ら書写した経典も、多数含まれています。 敦煌写本の中に冊子本も見られます。その中に、料紙や筆跡などから8世紀中葉のものと
2009/08/03 リンク