» 山田眞次郎『インクス流ー驚異のプロセステクノロジーのすべて』を読む [さまざまなデザイン]

ビジネスというのは正しい方向に向かっていても、さまざまな要因で頓挫することがあります。しかし、それは正しい方向を否定するものではなく、たまたまやり方に問題があったという手段の是正のレベルですむことが多々あります。ぼくがよく言うことがあります。「ヨーロッパ経済統合が何十年をも経て完成したのは、何か失敗したときに、目標設定が悪かったと釈明して目標自身をゼロに戻すという文化がないからだ。上手くいかないのは、目標ではなく、方法に誤りがあったからだと反省する。それがヨーロッパだ。あるいは、ヨーロッパ以外でも通じるロジックだ。が、日本では目標の未達は道徳的な指弾を受けやすく、アイデアから含めて全てミスであったと言わないと周囲が満足しにくいところがある。これが新しいコンセプトへの挑戦を阻害する理由となっている」 インクスという１９９０年に設立した金型開発・製造会社は、従来４５日かかっていたケータイの金型

[SavingThrow]

"EU統合が何十年をも経て完成したのは、何か失敗したときに、目標設定が悪かったと釈明して目標自身をゼロに戻すという文化がないから。上手くいかないのは、目標ではなく、方法に誤りがあったからだと反省する。"