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恋文~原文~
大正五年八月廿五日朝 一の宮町海岸一宮館にて 文ちゃん。 僕は、まだこの海岸で、本を読んだり原稿を... 大正五年八月廿五日朝 一の宮町海岸一宮館にて 文ちゃん。 僕は、まだこの海岸で、本を読んだり原稿を書いたりして 暮らしてゐます。 何時頃 うちへかへるか それはまだ はっきりわかりません。 が、うちへ帰ってからは 文ちゃんに かう云う手紙を書く機会が なくなると思ひますから 奮発して 一つ長いのを書きます ひるまは 仕事をしたり泳いだりしてゐるので、忘れてゐますが 夕方や夜は 東京がこひしくなります。 さうして 早く又 あのあかりの多い にぎやかな通りを歩きたいと思ひます。 しかし、東京がこひしくなると云ふのは、 東京の町がこひしくなるばかりではありません。 東京にゐる人もこひしくなるのです。 さう云う時に 僕は時々 文ちゃんの事を思ひ出します。 文ちゃんを貰ひたいと云ふ事を、僕が兄さんに話してから 何年になるでせう。 (こんな事を 文ちゃんにあげる手紙に書いていいものかどうか知りません)
2009/04/09 リンク