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憲法9条は世界が求める理想だ
軍事力と交戦権をもつ「普通の国」に──04年1月の自衛隊イラク派遣、翌年の自民党新憲法草案発表という... 軍事力と交戦権をもつ「普通の国」に──04年1月の自衛隊イラク派遣、翌年の自民党新憲法草案発表という流れが続いていた当時、改憲は必然という空気が日本を覆っていた。世論調査でも改正賛成が過半数を占めた。「9条をもつ平和憲法は世界の人々が求める理想を示している。でも日本では、9条擁護は古くさいアカの主張とみられていた」とアメリカ人映画監督のジャン・ユンカーマン(56)は話す。 そんな風潮に一石を投じたのが、彼の作品『映画 日本国憲法』(05年)だ。世界の識者12人のインタビューを通して、憲法制定の経緯や意義を見つめ直すもの。なかでも9条については、世界でも唯一無二の存在だという新しい視点をもたらした。 ユンカーマンからみれば、改憲のねらいはアメリカの戦争に加担すること。「なのに国内の政治問題とされ、改憲が世界における日本の立場を変えるという認識はほとんどなかった。『世界の中の9条』という大きな
2010/05/22 リンク