「中国人民解放軍がサイバー攻撃」Mandiantレポートの読み方株式会社ラック サイバーセキュリティ研究所所長 伊東寛 nonfiction J | nonfiction J

今年2月、アメリカのセキュリティ企業、Mandiant社が、米国へのサイバー攻撃に中国人民解放軍の部隊が関与していると結論づけたレポートを発表した。メディアにも取り上げられて反響を呼んだが、レポートの技術的な評価は国内ではほとんど見られない。そこでサイバーセキュリティ研究所の伊東寛所長にMandiantレポートを読み解いてもらった。 なぜマイクロソフトの純正品なのか このレポートを読んでまず感じたことは、とても真面目に書かれているということです。なんと言っても、これだけの期間、細部にわたり具体的かつ綿密に調べたことに対して、心からの敬意を表せざるをえません。また、この調査の綿密さと提出された事実からその行間を読めば、このレポートで明らかになったことは、おそらく彼らの調査結果のごく一部の発表だったのではないか。そう感じます。しかし、今回、発表された部分に関して、敢えて技術的な観点から読み解