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bp special ECOマネジメント/リポート - 世界を席巻する排出量取引制度の深層
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bp special ECOマネジメント/リポート - 世界を席巻する排出量取引制度の深層
欧州において気候変動対策の中心をなすのが、欧州排出量取引制度(EU-ETS)だ。同制度は京都議定書の目... 欧州において気候変動対策の中心をなすのが、欧州排出量取引制度(EU-ETS)だ。同制度は京都議定書の目標達成のため、産業部門の二酸化炭素(CO2)大規模排出事業所、約1万1000カ所を対象に2005年に導入された。同制度は、適用対象設備に対して排出枠を設定したうえで、余剰分や不足分の取引を行うという「キャップ・アンド・トレード」方式を採用している。市場には、CO2を排出する事業者のほか、トレーダーなどの設備を持たない金融業者も含まれている。現在の制度は、京都議定書の第一約束期間と重なる2012年までをカバーしている。 実は、もともと排出量取引自体も、EU(欧州連合)域内での取引に先駆けて、2002年4月に英国でスタートしたものだ。排出量取引には、契約の枠組みのつくり方、コンサルタントによるアドバイス、金融手法を駆使した決済のシステムなど、英国の優位性を発揮させるチャンスが数多く含まれている