晶文社の死

出版界の不景気話には、もう飽きたって感じですが、あの晶文社が文芸編集部門閉鎖、というニュースにはびっくりというか、唖然としました。僕も以前に『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』という書評の本を出してもらったのですが、そのスタッフもみんな辞めてしまうそうです。 植草甚一を知ったのも、いまは『宝島』になっている雑誌『ワンダーランド』や、ブローティガンやディネーセンや、そのほかたくさんの文学作品で、自意識過剰なガキに決定的な影響を与えてくれたのも、ぜんぶ晶文社でした。それがこれからは、（いままでも稼ぎ頭だった）学習参考書や学校案内などに特化して、文芸書はいまある在庫を売り切って終わり、というのです。 こういうのを時代の波とか、不景気のせいにしてしまえばそれまでですが、そんなもんじゃないでしょう！ 日本にどれだけ、晶文社のおかげで人生に希望を持って、時代を生き延びられた若者たちが

[tanakadaishi]

ある愛と死

[tegi]

「むりやり延命するよりも、走り続けて、最後に前のめりに倒れてほしい」って、そりゃ倒れる本人じゃないから言えることではなかろうか。まあぐだぐだ言ってないで本屋へ行って本買おうぜって話だよ。

[wtnbt]

走馬灯のように思い出す本があるな。まあひとまずおつかれさま、お世話になりましたよ。

[n_shuyo]

「ひとつのポケットから出た話」が……。

[dragon-boss]

経営判断、会社が潰れては意味がないとは正論だが、「出版」は文化でもあるから、一口に商売と言い切るのは淋し過ぎる考え。とはいえどうしたらいいんだか。あーあー。

[cinemathejury]

えー…。

[sdt]

ああああああああああ。

[wideangle]

まあ無茶いうなって話ではありますが。しかしなくなっちゃうのねえ。

[north-pole]

うへえまいったなあもう

[syomu]

『たんぽぽのお酒』が…

[ooaminosora]

晶文社があぶないという話はずいぶん前にも聞いていたが、やっぱり。今の状況は、単に出版不況というよりは文化の絶滅化と言った方がいいように思う。

[nagonagu]

えっ

[yotayotaahiru]

え・・・

[banraidou]

生き延びていれば再び文芸書を出すこともあるかもしれないが、つぶれたら二度と本を出すことすらできなくなる。

[ishikawa-kz]

経営もあるし、でも晶文社しか出せない類の本があったし。うーん。

[schrift]

　都築響一氏。

[rosaline]

待ってー待ってーこれから育つ子供はＪ・Ｌ・ボルヘスの「幻獣辞典」を参照できなくなるの？某ラノベもどきの「一角獣の血を飲めば不老不死」なんてアタシ設定がまかり通る今こそ必要なのに！

[doroyamada]

社会学系の本はけっこうたくさん読んだ記憶。

[worris]

確かに衝撃的なニュースだが、これはコメントしづらい。あぁ、無性に転載したい文章があるのだが。

[Arturo_Ui]

日本の新作小説には基本的に興味ない身としては、翻訳書の古本をチマチマ買い揃えて熟読していくことになるんだろう。現状と大差ない、かな。ともあれ捲土重来を願っております。

[noitseuq]

社名を引き継ぐまでもない。

[Nean]

《これだけの知的資源を持つ出版社が、いまさら文芸書を出しても赤字で潰れるだけ》……。

[tategami-jin]

志のある、多少は経営的に余裕のある（余裕なんてどこもないか）出版社が、まだ版を重ねそうなタイトルの版権を引き継いでほしい。

[soylent_green]

あら。でも批判はしづらいなあ。