ケダモノのすすめ 心を支えるもの

私は落ち込むことはありません。 落ち込むという感覚がある時期を境にうまく掴めなくなってしまったのです。 私も人間ですから、悩むこともあれば不安を感じることもありますが、 それを引きずるということが無いのです。 たまには落ち込んでみて、誰かに優しい言葉の一つもかけてもらいたいという、さもしい欲望が芽生えないでも無いのですが、落ち込めない身としてはそれも儚い夢なのです。 何故落ち込まないのか？ 私の身体がそれを許さないからです。 いつからそうなったのか？ 2001年の晩秋からです。 2001年10月12日に当時住んでいた家が火事で燃えました。 真っ昼間。 外出中の火事。 原因不明。 10日間程は知り合いの家にお世話になりました。 そのあと、僕たちのような「被災者」のために市が確保していた市営住宅に移り、そこに半年間住んでいました。 その市営住宅に住み始めてひと月程経った頃、 朝、突然死にたくな

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「心を心で支えようとしても無理だということです。それは水を飲むために水でコップを作ろうとするのに等しい行為です」「 問うべきことは「自分は今全力発揮しているか」ということだけです。」