TV映画感想

「太平洋ひとりぼっち」 1962年西宮港、堀江謙一（石原裕次郎）は自分のヨットで太平洋横断を成し遂げようと出発した。これは密出国以外になく、領海内で連れ戻されることだけが怖かった。ヨットはマーメイド号、エンジンなし。ようやく北風が吹いてきた。雨、嵐となり水をかき出そうとして酔った。まだ日本辺りをうろうろしている。予定の半分ぐらい、専ら独り言を言う。ラジオとコンパスで位置を確かめる。台風が来て、板に釘を打ち疲れて、家族のことを思う。工場の経営者の父（森雅之）、死ぬときは「お母ちゃん」と言って死にという母（田中絹代）、洋裁学校へ行く妹（浅丘ルリ子）のことなど。ビニール袋に入れた飲水の心配もする。やがて太平洋へ、海に潜って泳ぐ。牛肉の缶詰を焼いて食う。「よし、これなら行けるぞ。来て良かった」風を受けてヨットは太平洋を順調に進む。41日目に日付変更線を越えた。ラジオからホノルル放送で村田英雄の「王

[coavitaso]

裕次郎の悲壮感がない明るさが良い。