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『【国際通貨物語(その1)】 幻の国際通貨、ケインズのバンコール』
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世田谷徒然日記 ようこそ。過去2回通算8年間にわたる欧州生活を終え2004年の春ドイツから帰国。東京港区... 世田谷徒然日記 ようこそ。過去2回通算8年間にわたる欧州生活を終え2004年の春ドイツから帰国。東京港区白金の生活を経て、2005年12月に世田谷に転居。それを機にこのブログ「世田谷徒然日記」を立ち上げました。2010年4月より本郷の大学の教授(地球環境担当)に就任、今日に至ります。 「バンコール」という名前を知ってる方は、結構国際通貨通かもしれない。 「バンコール(Bancor)」とは、英語のbank(銀行)に、フランス語のor(金)を組み合わせたケインズの造語である。この新しい国際通貨構想が登場した舞台は、米国のニューイングランドのニューハンプシャー州のほぼ中央にある山あいの小さな村ブレトンウッズにある小高い丘の斜面に建つリゾート、ホテル・マウント・ワシントンにおいてである。 提案者は英国を代表する世界的な経済学者J.M.ケインズ。英国政府を代表して、ここで1944年から45年にかけて