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『黄色い夜の話(S)』
🌻母に関しては私は後悔する事の無いように接して来、今も後悔は無いと思っているというか、思い込もう... 🌻母に関しては私は後悔する事の無いように接して来、今も後悔は無いと思っているというか、思い込もうとしています。 私に心の苦しみがやって来るのは昔からいつも決まって夜中で、私はそれを「黄色い夜」と呼んでいます。特に一定量以上の飲酒をした時や納得いかない演奏をしてしまった時には必ずと言っていい程そうなります。不安と恐怖で時には夜中に歯がカチカチとなって、歯の根が合わなくなります。 母の死後この10日間、決まって夜中にいろんな後悔に苛まれます。そして、手繰ればその根っこは私が19才で家を出ていることにあるような気がします。それ自体は別に間違ってはいないと思うのですが、そこから始まって56才の今でも定住するでもなく、アパート暮らしの根無し草となっていることからくるのでしょう。そんなどんよりとした苦しみはいつも夜中に訪れます。 しかし、”その代わり”ということでしょうか、日が昇っている間は全く逆で