『東本京史「トラちゃん文庫」難波侠客伝：荒事』

東本京史 「トラちゃん文庫」 「難波侠客伝」日本最後の侠客、大越龍蔵が悪に立ち向かう！ 背中の昇り龍、二の腕のクレマチスを咲かせ男伊達をみせる。 クレマチスは策略の花、さて今日のクレマチスは…… 江戸歌舞伎の歴史において二大芸と言えば、 「荒事」と「猿若」です。 猿若は後日の題材に置くとして、今回は「荒事」を取り上げます。 歌舞伎の始祖とされる出雲のお国一座が、 京の四条河原で演じた際には、すでに舞台化されていました。 力強く荒ぶる神の力を宿した芸が荒事芸です。 初代中村勘三郎は、武家の出身で狂言を学びました。 江戸に下った勘三郎は、歌舞伎の常打ち小屋を開きます。 猿若座、後の中村座が江戸の芝居小屋の始まりです。 明治時代に廃座となりましたが、 戦後十七代目勘三郎が名跡を譲り受け復活し、 十八代目がおこした平成中村座にも、 その精神が受け継がれています。 この小説はフィクションです 「荒

[higashimoto28]

眼球が飛び出して……