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『第103回 入院回顧録(一)』
1月末から昨日まで3週間余り、入院していた。病名は心不全である。 11月の中ごろ、逆流性食道炎を患い、... 1月末から昨日まで3週間余り、入院していた。病名は心不全である。 11月の中ごろ、逆流性食道炎を患い、近所の消化器内科に通院していた。胃カメラ検査も行い、薬を飲み続けていたが、一向に良くならない。再診の度に薬を一つずつ増やされては「これで暫く様子を見ましょう」と言われるのだが、咳が日に日に酷くなるし、前に屈むだけで胃酸が逆流してくる感じがしてとにかく辛い。そのうち、食欲の減退と反比例してなぜか体重が増え続け、夜も眠れぬほどに呼吸が苦しくなってきたので、これはおかしいと思い、別の内科を受診したら、レントゲンを見て医師が一言、「心不全や。紹介状を書くけど、すぐ入院やで」。心臓の大きさが通常の2倍以上に肥大していた。受診が終わったらその足で出勤するつもりだったから、スーツ姿のまま、区内の大きな病院へ急患として搬送され、そのまま入院と相成った。 咳にしても体重増にしても呼吸の苦しさにしても、逆流性