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『戦後70年日本が中東イスラム世界で積み上げてきたもの(1)』
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『戦後70年日本が中東イスラム世界で積み上げてきたもの(1)』
●中東の地球儀 外国の地球儀で日本を見ると面白い。その国の人に、どう日本が見えているかがわかるから... ●中東の地球儀 外国の地球儀で日本を見ると面白い。その国の人に、どう日本が見えているかがわかるからだ。たとえば上海で買った地球儀では日本人が尖閣諸島と呼ぶ島が中国風に釣魚島と記されている。それは予想されることだ。予想外なのは、島が異常に大きなサイズに描かれている点だ。沖縄や台湾並みである。もちろん、これは装飾用の地球儀で地理的な正確さを目的とはしていない。しかし、制作した中国人には、この問題が、これほど大きく見えているのかと考えさせられた。 もう一つ例をあげよう。イラクとイスラエルに挟まれた王国であるヨルダンの土産物店で地球儀を見たことがある。日本を見ると、四つの都市が記されている。東京、大阪、広島、長崎である。広島と長崎の悲劇は中東でも知れ渡っており、都市の大きさにかかわりなく地球儀に広島と長崎が描かれているのだろう。原爆の被害という悲劇を乗り越えて日本が復興し発展した事実も良く知られて