長い夜を越えて、びっこを引き引き歩くということ。

振り返ってみると、私の父と母はあまり折り合いが良くなかった。だいたい顔を合わせると罵り合っていたように思う。共産党の専従だった父は実に「野党精神」旺盛な人で、家庭のことで何か気に食わないことがあると（家庭を顧みない自分を差し置いて）いつも母を詰った。共産党員らしい几帳面さで問題点を洗い出して問い詰める父に、血の滲むような努力で仕事と家事を両立し、暮らしを支えてきた母は激昂し、時には皿が飛び交うような諍いを繰り返した。それに自分がどう反応していたのかはよく思い出せない。子供なりの頓珍漢なやり方で、父や母に何か気を使っていたような気がする。（帰ってくると笑顔でお帰りを言いに行く、積極的に肩揉みをする等）ともあれ、そういう諍いに巻き込まれるのは恐ろしいことで、彼らのご機嫌をとることが生活の指針になっていたことは覚えている。概ね幼少の頃は良い子であろうとした（客観的にはともかく、主観的には）。 父

[oyachisa]

「ただ、彼がそのように振舞わざるを得なかった背景について整理して考えると、彼を非難する気持ちはどんどんしぼんでいってしまう。結局、彼もまともな家庭で育っていないのだ」

[morutan]

ACと「ヤサシイワタシ」（ひぐちアサ）、あるいは戸田誠二の羊水の話と「けもの道」

[Sonae-Guy]

読んでいるとSAN値が下がる。

[DustOfHuman]

鬱々としてるんだけど文章がかっこいい

[ggg123]

無気力というのは防衛だと思う。極端に干渉する支配的な人物に関わると大抵起こる反応だ。そのひとは自分に関係ない人だと思うのがいいかなと思う。例えば隣のうるさいおばちゃんとか。それくらいに。

[carl_b]

あとでもう一度読む

[zakiyamantohihi]

「明けない夜を生きていけ」/それは夜ではない

[toya]

「「明けない夜を生きていけ」という教え」

[ashigaru]

なにか軽い気持ちでコメントするのがはばかられるので、ありがたく拝見させていただいたとだけ記しておきます。

[okemos]

まあ、なんともなぁ．．．自己憐憫にずっと浸っているのは避けるべきだけど、たまに浸るのは心を楽にしてくるとは思う。自分はそうだったし。