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同窓会の帰り、おれはUFOにさらわれた。 気がつくと、おれは真っ暗なコックピットの後部座席に座ってい... 同窓会の帰り、おれはUFOにさらわれた。 気がつくと、おれは真っ暗なコックピットの後部座席に座っていた。 目の前には大きな台形の窓がぽっかり空いてて、そこに東京の夜景が広がっている。さっき飲んでた居酒屋も見える。 そして隣を見るとなぜかメグミさんが同じように座っている。 大学時代、ティム・バートンとか美味いラーメン屋とかについて語り合ってたメグミさんは、当時ゼミの山口先輩に惚れてて、おれは自分の浅い経験を棚に上げてはよく相談に乗っていた。ていうか密かに好きだった。 「メグミさん」と呼びかけると「あ、岡本氏」と、同窓会で見たかわいい顔がこちらを向く。あれから10年経って、おれだってそれなりに恋愛に慣れたと思ってたのに、「また会ったね」と微笑むその顔を見ると、当時の恋心があたかも新人の顔して胸を締め付けてくる。そういえばまだ独身だったはずだ。 「岡本氏もさらわれたの?」 「らしい。てかこれUF
2017/02/08 リンク