「博物館である前に田舎の役場だった」

「博物館である前に田舎の役場だった」 某博物館の嘱託職員を退職した(事実上の解雇)。 それを友人たちに報告するときに自然と口をついて出たのがこの言葉だ。 改めて考えてみても、この一言に尽きるな。 例えば、この市の文化財の一つに折口信夫の碑がある。 しかしこの博物館では「信夫」の読み方がググらないと分からない。 市内で一番詳しくなきゃいけないはずの学芸員でさえ。 それで何の支障もなく誰も疑問に思わないのがこのムラなのだ。 「折口信夫を知らない学芸員」は、小さくみればその職員の力不足と無関心ゆえ。 だが大きく見れば、それが問題視されない、職員にそれを理解するだけの余裕をもたせない、或いは理解してる者をそのポストに就けない行政の構造的欠陥でもある。 (初めから学芸員として採用するのでなく、一般採用の職員を間に合わせで回すからこういうことが起こる) ここではムラの偉い老人の顔色をうかがうことが最優

[gerongcha]

平成の大合併で余った元役場を博物館に転用したが合併から20年が過ぎ老朽化で閉館、という話ではないことに最後まで読んで気が付いた。

[noguco]

自分とかぶる…。自治体の目的は自治体の存続であるから、小さいお金のない市ではどうしても純粋な歴史学は受け入れられない。学芸員資格持ちとしては、文化財保護部門に配属されることが逆に恐怖ですらある。

[otoya_kyo]

学芸員資格を持っている人を行政職でとって業務ローテーションで回してるってことなのかな。すごく無駄では。増田はお疲れさまでした。

[fhvbwx]

間違いの多い郷土史家の本を野放しにしてる歴史学全体の問題では？歴史学徒の自覚があるなら主張を論文にまとめるべき。

[zeromoon0]

フェイクなんだろうけど折口信夫知らない学芸員って高杉晋作知らない幕末好きくらいの印象。

[ameshonyan]

おつかれさま。田舎の役場って例え、言い得て妙だね。私の父は田舎の役場に勤めてたけど、そういう根回しとか村社会なところがイヤだったらしく私にはよく役場なんか絶対勤めるなよと言っていた。

[n_kasei]

お疲れ様でした。そういう「田舎の役場」的なところでも、少しでも自分なりの仕事を構築する、地歩を固めていければいいのだけれども、難しいことが多い。新天地でのご活躍をお祈りしています。