コミュニケーション能力とASD。 - 精神科医的ひとりごと（仮）

HGウェルズに「盲人国」という小説があります。その国の人は、全員目が見えません。そこに、目が見える人が迷い込みます。目が見える側が有利かというと、ぜんぜんそんなことはない。何をするにしても助けが必要です。 ◆ ものすごく高性能でかっこいい義足が普及して、自分の足で歩いている人が「障害者」扱いになる未来とか、空想したりします。 ◆ コミュニケーション能力が重視される世の中であるといいます。それで苦労しているASDの人も多いです。 しかしよく考えると、その「コミュニケーション能力」は、「定型発達の人の間のコミュニケーション能力」ではないでしょうか。もしも「人類全てに対するコミュニケーション能力」であれば、ASDの人が苦労するはずはありません。 ということは、この「コミュニケーション能力」は、絶対のものではない。人類普遍の価値は持たないわけです。 ◆ もしもASDが多数派の社会であれば、ASD的

[BUNTEN]

日本で良く言われるコミュ力は忖度力のことではないかという俺の定番発言を置いておきますね。ASDを持ち出すまでもなく、日本でのコミュ力は、移民族国家ではおそらく通用しませんです。

[REV]

エクセルもNC旋盤もない時代では、黙々と計算したり黙々と部品を加工したりするのも一つの才能であったが２１世紀には…　という印象はある。

[quick_past]

ASDの問題は当事者どうしでも意思疎通が難しいことだと思う。定形/非定形というより、情報のやり取りが個々人千差万別で、一定のプロトコルを持ちにくい。

[crode]

「生まれた時代が悪かった」「君の生まれの不幸を呪うがいい」「君はいい人間だったが、君の父上がいけないのだよ」で救われるならそうなんだろう。