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原恵一監督「カラフル」感想 - Biting Angle
新宿バルト9で、原恵一監督の新作アニメ映画「カラフル」を見てきました。 日曜の午後、場内は9割ほど... 新宿バルト9で、原恵一監督の新作アニメ映画「カラフル」を見てきました。 日曜の午後、場内は9割ほどの入りだったかな? 作品の感想ですが、まず特筆したいのは、前半でずっと続く「気まずさのリアリズム」の徹底ぶり。 一度死んだ人間が生き返ったんだから、普通ならもっと明るいお話を期待するところですが、 実は死ぬまでのいきさつがいろいろあって、すんなり喜べるという状況ではないわけですな。 しかもそのへんをなんとなく探っていくうちに、現実のイヤな側面を見ることになってしまって 逆に居たたまれなくなってしまう・・・というジレンマがなんともキツく、そして生々しい。 しかしこの息詰まるような「居たたまれなさ」をじっくりと見せることが、後半で結ばれていく 人と人のつながりと、その距離がじわじわ狭まっていく過程を「体感として」受け止めることへと つながっているように思うのです。 前半の閉塞感は半端じゃないですが
2010/09/10 リンク