本を読んで 「永続敗戦論」(白井聡） - 思うこと

アメリカはいつ日本を見捨てるか？ 作者は文化学園大学助教。専攻は社会思想・政治学。気鋭の学者である。今評判になっているこの評論を今回は読んだ。なぜこの本を選んだのかというと、もちろん最近の世相にある。もう言うのもうんざりという感じだが、やっぱり日中・日韓関係のことを考える。一体何故こんなにみるも無惨な関係になってしまったのか。私達が青年だった頃、３０年ほど前、もちろん今よりその時代が良かったなどと言う気はないが、それでも日本人の誰が３０年後こんな日中、日韓関係になると予想しただろうか。たかが小島(失礼）を巡って何故こんなに憎しみあわねばならぬのか、何故「韓国人・朝鮮人をたたき出せ！」というデモが天下の公道で堂々と行われねばならぬのか、一体誰がこんな事態を予想しただろうか。 あるいは安倍首相の靖国参拝。わざわざ悪い関係に油を注ぎ、その上ご丁寧にアメリカさんにまで「失望した」と言わしめたにも拘