「国連分担金・信託基金」と外務省の闇

大盤振る舞いのレトロな補正予算が今晩、衆議院を通過した。私は5月11日の予算委員会で外務省に関わる「国連分担金」「国連PKO分担金」の謎を徹底追及した。実は1年がかりの作業だった。日本人はお人好しなのか、「国連」というと思考停止してしまい、まさか裏金や不正経理の舞台となっていたのかとの疑いをさしはさむこともない。しかし、90年代の10年間だけで、国連分担金と国連PKO分担金をあわせた約4500億円は、いったんは円で国内口座(UNIC国連広報センター)に振り込まれてドルに交換されて、その後にニューヨークの国連本部に振り込まれていた。これは、円高時代における外務省の「為替運用システム」だったのだ。銀行に支払った手数料は「1円」との説と、「30銭」という説がある。前者で45億円、後者でも13億円となる。外務省FX問題は、今発売中の『世界』に『外務省の巨額裏金を追及する---国連分担金の闇』と題し