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本当に大切にするべきモノに人は気付いていない - 伊勢ー白山 道
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本当に大切にするべきモノに人は気付いていない - 伊勢ー白山 道
仏典の中に、『雑阿含経』(ぞうあごんきょう)と言う、その出自が不明なこぼれ話を集めた外伝的な仏典... 仏典の中に、『雑阿含経』(ぞうあごんきょう)と言う、その出自が不明なこぼれ話を集めた外伝的な仏典があります。 その中に、四人の妻を持った大富豪の話があります。 第一夫人:富豪は、この夫人を常にそばにおき、可愛がり、財産を与えて寝食を常にともにしました。 第二夫人:2番目の妻は、美しい人妻を無理にカネで奪い取り、第一夫人ほどではないが寵愛しました。 第三夫人:3番目の妻とは時々会う関係であり、愛人としての女性でした。 第四夫人:普段から第一夫人との生活の家政婦のようにこき使い、狭い部屋を与えて女中さん扱いの夫人でした。富豪は、お情けで置いてやっているという感じであり、この夫人に感謝することもありませんでした。 ところが、この富豪男性が不治の病に罹り、死が近付き始めました。 そこで富豪は、第一夫人にこのように言いました、 「私の死の旅立ちに、一緒に心中(しんじゅう:相思相愛の男女の自殺)して欲