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バスと距離を-あるいはテキーラ-1章 - 親愛なる日記
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バスと距離を-あるいはテキーラ-1章 - 親愛なる日記
1章 僕がバスに乗り込む際に気づいたことは、携帯電話を持っていないな、ということだった。 東京へ向か... 1章 僕がバスに乗り込む際に気づいたことは、携帯電話を持っていないな、ということだった。 東京へ向かう、最終の高速バスに乗り込み、人よりも少しばかりコミュニケーションが断絶された僕と、そんな僕を笑うように軽快に夜の闇を走る高速バスよ。いざ、進め。 薄っすら青い車内の蛍光灯と、流れていくささやかな光と、振動。バスは移動という物理的な感覚を嫌でも人に伝える。A地点からB地点へ。B地点からC地点へ。音楽のトラックを-あるいはDVDのチャプターを飛ばすように人は移動できず、惨めなほどにタイヤを地面に吸いつけ、ガタゴトと移動する。 B地点についた頃、たまたま持ってきたクロード・クロッツの『列車に乗った男』をおおかた読み終えていて-僕はなんでまたこんな本を選んだんだろう?-という疑問を一先ず棚にしまい、バスを降りて大きく深呼吸をする。 夜のサービスエリアは結構好きだ。あの橙のぼんやりした外灯は、周りを