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『現代日本の異体字』 笹原宏之+横山詔一+エリク・ロング (三省堂) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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『現代日本の異体字』 笹原宏之+横山詔一+エリク・ロング (三省堂) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
→紀伊國屋書店で購入 「国立国語研究所プロジェクト叢書」の一冊として刊行された本で、「漢字環境学序... →紀伊國屋書店で購入 「国立国語研究所プロジェクト叢書」の一冊として刊行された本で、「漢字環境学序説」という副題がついている。漢字環境学は聞きなれない言葉だが、われわれが日常の暮らしの中で出会っている漢字のありようを研究する学問ということのようである。 それがなぜ異体字と関係するのかといえば、われわれが日々目にする漢字にはおびただしい異体字が含まれているからだ。活字化された異体字だけではない。手書き文字には略字や誤字も含めると、厖大な異体字が存在する。看板の文字、広告の文字、スポーツ新聞の見出し、マンガの書き文字なども異体字の宝庫だ。 本書は異体字の実態に 異体字使用の頻度調査 異体字の認知心理学的考察 代表的文字セットの中の異体字 という三つの軸から接近している。 まず頻度調査だが、著者たちは1998年にCD-ROM版朝日新聞で使われている漢字の頻度調査の結果を『新聞電子メディアの漢字』