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藤原行成、紫式部のスカウト。藤原道長は時代を作った名キュレーター《『光る君へ』をもっと楽しむためのブックガイド+α》 | 文春オンライン
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『平安貴族サバイバル』『女子大で『源氏物語』を読む』などの著作があり、平安文学をとりわけ〈性と権... 『平安貴族サバイバル』『女子大で『源氏物語』を読む』などの著作があり、平安文学をとりわけ〈性と権力〉に着目して読み解かれてきた木村朗子さん。新年スタートの大河ドラマ『光る君へ』へのスタートを前に、このたび、『紫式部と男たち』(文春新書)を上梓した。 『源氏物語』はいかにして書かれ、読まれたのか。紫式部と同時代を生きた男たちの実像を通じてその歴史を描き出すダイナミックな一冊だ。前編に引き続き、本書の読みどころを聞いた。そして、『光る君へ』をもっと楽しむためのブックガイド+映画・ドラマガイドも。 ◆◆◆ 古典は現代アートや純文学と同じ、数をこなして見えてくる 木村 現代アートや純文学なども同じですが、古典作品の狙いや面白さというものは、ある程度数をこなさないと見えてこないんです。多くの作品を鑑賞することで文脈がわかり、面白さがわかってくる。だから、私は『源氏物語』はいまがいちばん面白いです。若