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風とライオン - captainsunday’s blog
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風とライオン - captainsunday’s blog
1904年。 アフリカのほとんどの地域は、欧米列強に支配されていた。 モロッコの港町、タンジール。 ... 1904年。 アフリカのほとんどの地域は、欧米列強に支配されていた。 モロッコの港町、タンジール。 白昼、馬賊の集団が街を通り抜け、高台にある豪邸に押し入った。 馬賊は容赦無く家の人を殺し、女主人イーデン・ペデカリスと、12歳の息子ウィリアム、9歳の娘ジェニファーを連れ去った。 彼らは、リフ山脈に続く丘陵地帯に向かった。 一味の首領はムレー・アーメッド・ムハメッド・ライズリーという男で、彼は預言者ムハンマドの血を引く砂漠の王者だと自認している。 彼の甥サルタン・アブデルアズィーズは、モロッコの太守なのだが、列強の言いなりになってばかりだった。 ライズリーは、不甲斐ないサルタンを焚き付けて、列強と戦わせるために、イーデン母子を誘拐したのだった。 この誘拐事件は、アメリカ国防長官ジョン・ヘイを通して、セオドア・ルーズベルト大統領に伝わった。 大統領は、この事件を国威発揚のために利用しようと考え