中二病という桎梏――現代伝奇はこの先生きのこることができるか―― - BLUE ON BLUE(XPD SIDE)跡地

2010年1月22日更新。 「中二病と云う言葉が使われる度に、世界から大切なものがひとつ消えていく」 ――元長柾木―― 中二病とか云って現代伝奇のテンプレ要素が否定されて行く時代に、ぼくたちはどうやって現代伝奇を書けばいいのか問題。 中二病同士が己の尊厳をかけて邪気眼バトルする話が現代伝奇の本来の姿であり、いまでも売れ線の作品に多く見受けられるが、その想像力はすでにネタ化され、アイロニカルに語られるものになりつつある。ここでも使っている「中二病」あるいは「邪気眼」といった概念によってネタ化された現代伝奇の想像力は、ある種の行き詰まりを見せていると云えるのではないか。 しかしなぜこのようなアイロニカルな変容を、現代伝奇の想像力は経てきたのだろうか。そこには「時代的感受性のアイロニカルな変遷」というものが関係しているように思われる。具体的にはどういうことか。 まあこれはいつもの後期近代論とポス

[crow_henmi]

中二病や邪気眼と現代伝奇のこじれた関係を、現代伝奇がいかにして克服するかについて。

[keiseiryoku]

ラノベ隆盛・氾濫の理由はこれか。

[amamako]

確かに中二病という言葉が使われれば使われるほど、世界から何かが失われるかもしれない。けど、そもそも何かを得るためには、何かを失わなければいけないはずなんだよね。

[GG-a]

興味深いけど異論を。現代伝奇が中二病とされる最大の理由は、異質な物に対して戦闘、それも個人レベルでの能力バトルで対峙してる点だと思う。戦闘でも特殊でもないコミット方があれば、伝奇は中二病から解放される

[tukinoha]

アイロニカルな没入をどう実証付けるかということと、自己と他者が「つながる」とはどういうことなのか、についてよくよく考えてみなければならないと思う。

[suzu_hiro_8823]

訂正を要求します。「中二病」ではなく「厨二病」です（をい

[orangestar]

「生きのこる」と「（奈須）きのこ先生」のダブルミーニング、掛詞。

[ranobe]

すでにレトロフューチャー化している気もする現代伝奇。未来神話ならジャーヴァスか。

[Erlkonig]

考える。作り手にもダイレクトに関わってくるはずの問題。