CA1793 – 歴史学研究のためのデジタル・アーカイブ―情報発見のために必要なものとは― / 後藤真

歴史学研究のためのデジタル・アーカイブ ―情報発見のために必要なものとは― 花園大学：後藤真（ごとうまこと） 1. はじめに 本稿では、情報歴史学の立場から、歴史学研究のためのデジタル・アーカイブの現状・検索モデルの課題を通じてデジタル・アーカイブの利用を考えることとする。事例を具体的にするために歴史学研究に関わるものを対象として選ぶが、そこからさまざまな場面でのデジタル・アーカイブの広範な利用へとつながると考えている(1)。 2. 研究のための情報検索発見手法とその課題 まずは、歴史学研究者が今まで行ってきた情報を検索し、発見し、成果を発表するまでの手法について一般化してみたい。 1．研究目的に即した史料「群」を検索する(2) 2．その史料群を総覧する 3．総覧した中から重要な情報を抽出する 4．課題の変化に応じ、新たな史料群を検索する 5．抽出した史料を再構成、それをもとに論文の叙

[zu2]

「歴史学研究者の場合、先行研究も史料も必要なものは、「可能である限り、すべてをチェックする」ということである」 /

[ight]

史料本文をテキストデータとして構造的に記述する手法：TEI（Text Encoding Initiative）が世界標準/TEIを用いた日本史学のコンテンツ情報の提供例はまだない/総覧する対象や範囲を広げたり「ずらす」可能性/スコープ設定可能性

[archivist_kyoto]

読んだ。うちのDB構築にお出ましいただくか…

[tsysoba]

人文学に共通の課題もあり。必読かと。

[otani0083]

"歴史学の立場から、Linked Dataの最大の利点を端的に述べるならば、「自分でスコープを設定可能であり、同時にスコープを超える可能性を持つ」ということではないだろうか。"