三島由紀夫の文体の特徴は何ですか？ - 三島の著書の文章読本で、小説家は芥川系と泉鏡花系の二つの文体に分けられるというようなことが書かれて... - Yahoo!知恵袋

三島由紀夫は『小説読本』のなかで、自らの「文体一覧表」なるものを披露しています。16歳の頃に書かれた初期の作品から『金閣寺』まで、17年の間に書かれた9作品の中の1節を引用したもの。 その結果、「いかに他人の影響のおかげを蒙っているか」は明らかである、と述べています。森鴎外・ラディゲ・堀辰雄・鴎外＋スタンダールorトーマス・マンほか。 泉鏡花と芥川龍之介は入っていません。 文体の変遷は、主な作家を上げれば、ラディゲ⇒鴎外⇒トーマス・マンの順です。 そして、『仮面の告白』が自分の「文体の集大成」だと述べています。それは「ごった煮」でもある、と。