ＩＭＦ専務理事選考でも浮き彫り ガバナンスの欠陥

2001年ノーベル経済学賞受賞。1943年米国インディアナ州生まれ。イェール大学教授、スタンフォード大学教授、クリントン元大統領の経済諮問委員会委員長、世界銀行上級副総裁兼チーフエコノミスト等を歴任。現在はコロンビア大学教授。 スティグリッツ教授の真説・グローバル経済 米国をはじめとする各国の経済政策、気候変動、金融規制等々、世界の最重要テーマを、ノーベル賞経済学者のジョセフ・スティグリッツ教授が明快に解き明かす。 バックナンバー一覧 国際通貨基金（ＩＭＦ）は、予想より早く新しい専務理事を迎えることになりそうだ。私は10年以上前からＩＭＦのガバナンスの欠陥を批判してきたが、それはＩＭＦのリーダーの選び方にも象徴されている。ＩＭＦの出資比率の過半数を占める国々、すなわちＧ８の暗黙の了解によって、専務理事はヨーロッパ人、ナンバーツーのポストと世界銀行総裁はアメリカ人が占めることになっているので

[tdam]

"財政救済は、銀行が軽い処罰しか受けないのに、普通の市民は緊縮財政によってコストを負担させられるという問題" ギリシャは半ば国民全体が共犯なのでは？