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第49回 「叱」と「𠮟」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
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第49回 「叱」と「𠮟」 | 人名用漢字の新字旧字(安岡 孝一) | 三省堂 ことばのコラム
新字の「叱」(口へんに匕) は、人名用漢字でも常用漢字でもないので、子供の名づけに使えません。旧字の... 新字の「叱」(口へんに匕) は、人名用漢字でも常用漢字でもないので、子供の名づけに使えません。旧字の「𠮟」(口へんに七)も、人名用漢字でも常用漢字でもないので、子供の名づけに使えません。つまり、「叱」も「𠮟」も出生届に書くのはダメ。実は、「叱」の音はカ、「𠮟」の音はシツなので、「叱」と「𠮟」は全く異なる別の字なのですが、ここではあえて、「叱」を新字、「𠮟」を旧字と呼ぶことにしましょう。 平成12年12月8日、国語審議会は表外漢字字体表を答申しました。表外漢字字体表は、常用漢字(および当時の人名用漢字)以外の漢字に対して、印刷に用いる字体のよりどころを示したもので、1022字の印刷標準字体が収録されていました。この中に、旧字の「𠮟」が含まれていて、その備考欄には新字の「叱」が書かれていました。印刷物には、基本的には旧字の「𠮟」を用いるべきだが、デザイン差として新字の「叱」を用い