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第18回 哲学のエンチクロペディー | 「百学連環」を読む(山本 貴光) | 三省堂 ことばのコラム
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第18回 哲学のエンチクロペディー | 「百学連環」を読む(山本 貴光) | 三省堂 ことばのコラム
ちょっとオオゲサな言い方をすると、日本で最もよく知られている「エンチクロペディー」といえば、それ... ちょっとオオゲサな言い方をすると、日本で最もよく知られている「エンチクロペディー」といえば、それはたぶんヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel, 1770-1831)によるものだと思います。 試しに書籍データベースや検索エンジンで、「エンチクロペディー」を検索すると、多くの場合、ヘーゲルの名前とセットになって出てきます。 実際、ヘーゲルは、ハイデルベルクやベルリンの大学で、「エンチクロペディー」という語を冠した講義を行っており、その講義の手引きを刊行しています。『哲学的諸学のエンチクロペディー 綱要(Enzyklopädie der philosophischen Wissenschaften im Grundrisse)』というタイトルですが、しばしば『エンチクロペディー』と略した形で呼ばれています。 この講義は何度か行われ、また、書籍版のほうも、1817年