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ある汁粉屋の死 ―浅草観音老木之怪― - 書痴の廻廊
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ある汁粉屋の死 ―浅草観音老木之怪― - 書痴の廻廊
北村某は汁粉屋である。 立地はいい。浅草観音の裏手に於いて、客に甘味を出していた。 店の敷地に榎の... 北村某は汁粉屋である。 立地はいい。浅草観音の裏手に於いて、客に甘味を出していた。 店の敷地に榎の枝が伸びている。 根元は塀の向こう側、寺の境内こそである。 樹齢は古い。幹は苔むし、うろ(・・)となり、それでも季節のめぐりに合わせて艶やかな葉を繁らせる。老樹は確かに、生きていた。 ――この書き方だとなにやら霊験あらたかな、加護なり恩寵なりを恵んでくれそうな雰囲気であるが、現実にはさにあらず。むしろ厄介こそを運んだ。 蛇の通り道なのである。 (Wikipediaより、榎) ある時分から根元周辺、さもなければうろ(・・)の内部にねぐらを定めやがったらしい。幹を遡上し、枝を伝って、かなりの頻度でこの爬虫類が落ちてきて、庭を徘徊、客に悲鳴を上げさせる。そういうことが幾度となく重なった。 店主にすれば、営業妨害の極みであろう。 (今に見ていろ) 挽き切ってやると鋸片手に思案はすれど、さりとて浄域の土