今なぜヤマダデンキが“広告代理店”化を進めるのか？急拡大する広告市場「リテールメディア」への挑戦（望月 洋志,中村 勇介） @moneygendai

セブン&アイ・ホールディングス グループ商品戦略本部 ネットサービス開発シニアオフィサー兼イトーヨーカドーネットスーパー オペレーション本部 副本部長 ヤマダデンキは“広告代理店”になれるか セブン、イオン、マツキヨ、楽天グループ、Amazon……。 小売りから大手EC事業者まで、様々なプレーヤーが熱視線を送り、投資を加速しているのが「リテールメディア」と呼ばれるサービスだ。リテールメディアとは、「リテール＝小売り」と「メディア＝媒体」を組み合わせた造語で、小売企業が持つ膨大なデータを活用した次世代の広告サービスを指す。今、全世界でこの新たな広告サービスの市場が急拡大している。 その理由は、米国でリテールメディア市場が急速に隆盛してきたことに起因する。例えば、リテールメディアの先進企業として知られる米スーパーマーケット大手のウォルマートの広告事業の収益を独自に集計したところ、22年度の広告