韓国人観光客が今、日本の「おまかせ」文化に感動している意外なワケ（中村 正人）

訪⽇外客数の増加の背景 2022年10月11日の水際対策緩和と入国上限撤廃から1年。日本政府観光局（JNTO）が11月中旬にリリースした「2023年10月訪日外客統計」をみるかぎり、コロナ明け初年2023年のインバウンドは、数の上ではほぼ回復したといえそうだ。 なぜなら、10月に日本を訪れた外国客は、コロナ禍前年の2019年同月比0.8%増（251万6500人）と、わずかとはいえ、単月で初めて過去最大だった同年を超えたからだ。トータルでは及ばないものの、直近5カ月連続で毎月200万人を超えている。年間で2500万人を視野に入れていると、JNTO関係者は話している。 多くの国々の10月の訪日外客数が増え、過去最大となったのが、これを後押しした。韓国や台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドなどのアジアの国々や、豪州、米国やカナダ、メキシコなど北米、ドイツやイタリア、スペ