「プーチン体制崩壊」を機に、“反独裁”の波が習近平に一極集中する可能性（朝香 豊） @gendai_biz

プーチン体制の終わりの始まり 今般のロシアによるウクライナ攻撃について、私は当初、ドネツク・ルガンスクの東部2州に対するものを除けば「絶対にありえない」との立場に立っていた。冷静で狡猾なプーチンがそんな自滅的で愚かなことは絶対に行わないと固く信じていたからだ。 だからロシアが全面的な侵攻を行なったのを見た時のショックは非常に大きかった。だが、その一方で、これは「プーチン体制の終わりの始まりになる」とも確信した。そして実際にそのような動きになってきたのは多くの人が感じているところであろう。 ロシア軍はその圧倒的な武力によって一気にウクライナ全土を制圧するようにも思えたが、ゼレンスキー大統領を中心としてウクライナ国民は団結し、ロシア軍の首都キエフへの進攻すらうまくいっていない。 中国の天安門事件の際に戦車隊の前に勇敢に立ちはだかってその進行を押しとどめた「タンク・マン」と呼ばれる男がいたことは