プーチン大統領が環境保護派に？バイデン政権との新たな協力分野になるか、背景を分析：朝日新聞GLOBE＋

プーチン・ロシア大統領とバイデン米大統領が6月16日、スイスのジュネーブで会談した。 首脳としては初めての顔合わせとなったなった今回のキーワードは、ずばり「戦略的安定」であろう。 これは、お互いの利害や価値観が相容れないことを前提としながらも、対立関係がエスカレートし、コントロール不能になることだけは回避する路線と言える。 言うまでもなく、そうしたエスカレートの中でも最悪のシナリオは核戦争である。会談後に発表された共同声明では「核戦争に勝利はなく、核戦争は起こしてはならない」と明記された。 ロシアとアメリカは、すでに今年2月に核軍縮条約「新START」を5年間延長している。それを踏まえ、両首脳は、核軍縮および軍備管理をめぐって「戦略的安定対話」の枠組みを設け、対話を開始することで合意した。 ただ、核軍縮という一つの争点だけで米ロ関係を維持していくのは心もとない。一輪車の運転のようなものであ