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橋梁景観とは別の話 - はちまドボク
波形鋼板ウェブを用いたエクストラドーズド橋である近江大鳥橋を再訪した。まあ前回の2004年時点は建設... 波形鋼板ウェブを用いたエクストラドーズド橋である近江大鳥橋を再訪した。まあ前回の2004年時点は建設中だったので、完成後の姿ははじめてだ。まるでエヴァンゲリオンに出てくる使徒のようなエグみのある造形は衰えていないどころか、凄みを増していた。 それは別として、なにやら不思議かつ不可解な印象を抱いた。15年前には橋梁のインパクトだけに目を奪われたが、落ち着いて眺めてみると、谷間の平場にあってしかるべき生活の様子が全く感じられないのだ。さらに近江大鳥橋下方の高架橋はできたての印象もないのに供用していないし、カーナビの地図にもGoogleマップにも載っていない。大きな違和感を抱きつつ検索してみると、すぐにその理由がわかった。 ここは下流に建設予定だった水道用水の水源確保を含む多目的ダムの大戸川ダムによって水没するエリアで、元住民の方々への補償はすっかり完了しているのだという。ところが、2005年に