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三面記事だからこその恐怖「三面記事小説」 - iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~
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三面記事だからこその恐怖「三面記事小説」 - iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~
1月というのに暖かい雨が降る日だった。 こんな日は出かけても濡れるし、家で大人しくしているのがいい... 1月というのに暖かい雨が降る日だった。 こんな日は出かけても濡れるし、家で大人しくしているのがいいのかもしれない。 それこそ、積読消費に励む。 というわけで、角田光代の「三面記事小説」を読んだ。 三面記事小説 (文春文庫) 作者:角田 光代 文藝春秋 Amazon 「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました…」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。なぜ、姉夫婦の家は不気味な要塞のようになってしまったのか? 家出少年を軟禁する主婦の異常な執着心。「死んでしまえ」と担任の給食に薬物を混ぜる女子生徒。平穏な日常が音をたてて崩れてゆく瞬間のリアルな肌触り、追いつめられていく様子。現実の三面記事に書かれた、いわくありげな事件から著者が幻視した、6つの短篇。 この本は、三面記事に載るような、市井の人達が犯した事件が題材になっている。 実際には、数行しか掲載されないよう