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竪穴住居|日本大百科全書・世界大百科事典|ジャパンナレッジ
地面を円形や方形に数十センチメートル掘りくぼめて、垂直に近い壁や平らな土間(どま)の床をつくり、... 地面を円形や方形に数十センチメートル掘りくぼめて、垂直に近い壁や平らな土間(どま)の床をつくり、その上に屋根を架した半地下式の住居である。おもに考古学的調査で発見され、日本では旧石器時代から中世まで使われた主要な住居様式の一つである。一般的には、一辺あるいは径が数メートルで、床面積が20~30平方メートルの、一家族が住むのに適当な広さをもつ。内部には数本の柱穴(ちゅうけつ)のほか、炉(ろ)、かまど、貯蔵穴(けつ)、溝、工房などの付属施設や、時代や地域によっては埋甕(うめがめ)、石棒、石壇(せきだん)などの宗教的遺構が付随することもある。 旧石器時代から縄文時代初頭にかけては、まだ移動生活が多く発見例は少ないが、縄文早期中ごろからは定住化が進み、とくに東日本を中心に竪穴住居は発展する。最盛期の縄文中期には、数世代にわたる100軒を超える竪穴住居群が環状集落を形成する遺跡も少なくない。なかには
2021/05/28 リンク