エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
第13話(7-2) 一人のお父さん - 量産されたおっさん。あるいはカスタムお父さん(芝村裕吏) - カクヨム
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
第13話(7-2) 一人のお父さん - 量産されたおっさん。あるいはカスタムお父さん(芝村裕吏) - カクヨム
波が、水面が複雑に輝いて揺らめいている。 少女の身体は今まで良く動いていたというしかない状態であっ... 波が、水面が複雑に輝いて揺らめいている。 少女の身体は今まで良く動いていたというしかない状態であった。何をどうやって生きていたのか、随分長く生きていた男にも、想像できないでいる。 分かるのは一つ、彼女が頑張ったということだった。 「俺は……褒めていいのかい?」 そう尋ねてみた。返事はなかったが、そう尋ねずにはいられなかった。 光輝く海の側、砂浜で少女だったものの遺体を抱え、髪を逆立てた男が一人海を眺めている。 目覚めたのは久しぶりだが、水面に降り注ぐ光は何百年も前と寸分違わず、あの昔が今と地続きにずっと続いていた事が、感覚として理解できた。 だけど、だからなんだ。 男は少女だったものを大事に抱えた。満足そうなその顔を眺めて、微笑んだ。 「俺は何故、再び目覚めてしまったんだろうな……」 遺体に話しかけても何の返事もない。男はそれでも、問い続けた。 「教えてくれ。ここには俺が守るべき娘だってい